ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

「エイス・グレード」の記録

「エイス・グレード 世界一クールな私へ」を観た。

めちゃくちゃ痛くて痛くて途中で観るのが辛かった。主人公と同じように無口でイケてない学生時代を過ごしたためか笑、もうそんなに無理しないで〜と苦しくなる映画。2年前に観た「スウィート17モンスター」のほうがまだ辛くならない。

主人公はクラスで一番無口な子に選ばれた女の子。中学校の卒業を1週間後に控えて、クラスの人気者の女の子や憧れのイケメンに近づこうと頑張るものの、空回りしてしまうお話。イケてない主人公に対してちょっと意地悪なカースト上位女子、この感じはリアルで日本でもあるよね、そういうのってと思った。

生まれた時からインターネットが当たり前のデジタルネイティブ世代をジェネレーションZとアメリカでは分類しているらしい。そしたら私はジェネレーションY、ミレニアル世代になる模様。

主人公とは年齢が一回りほど違うためか、イケてない系女子でもインスタやYouTubeで自ら顔を晒して発信する世代なのねという感想を持った。

私の場合は日本のひと昔前の中学生なので前略プロフィール。あれは黒歴史の塊。

特別才能もない、特別容姿が優れているわけでもない、でも憧れの私にはなりたい、みたいな気持ちって中学生の頃にあったなと思った。まさに厨二。

そんな風に頑張ることも悪いことじゃないけれど、今の自分のままで十分楽しい人生だよと気づいたのは大人になってからで。

学生時代非リア充だった私のような人間が観るには、主人公の勇気を振り絞った末の空回りとか、高望みしすぎる気持ちが分かりすぎてイタタタ...の連続。

観終わったあとに学生時代のあの気持ちを思い出してちょっとだけ疲れた、そんな映画。