ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

愛がなんだの記録

ようやく私の住む田舎街でも「愛がなんだ」が公開されたので観てきた。3連休最終日にようやく連休らしい活動。

「愛がなんだ」は角田光代さんの小説が原作。角田さんの小説は八日目の蝉、紙の月と映像化されても満足度が高いので今回も楽しみにしていた。

愛がなんだを初めて読んだのは高校生の頃。その時は全く共感できないという感想を持った記憶があって、高校生の頃はハッピーエンドの恋愛じゃないと納得できなかったからだ。そもそも仕事を辞めるほどに相手に尽くしたいと思わないし。

次に愛がなんだを読んだのは2年ほど前。相変わらず尽くしすぎる主人公にあー痛い、痛いとなりつつも、主人公の年齢に近づいたこともあって高校生の頃に読んだ時よりはなんか分かるかもと思える部分が増えた。正式な恋人ではない、みたいな関係が続いた時期があると感情移入しやすいのでしょう。きっと。私は主人公の28歳OL「テルちゃん」の「マモちゃん」に対する愛ほど狂気じみた感情は持たなかったけれど。

そして今日観た愛がなんだは、相変わらず痛くて痛くて悲しくなった。文字で読んだ時の「マモちゃん」はいまいち掴み所がなくてふわっとして自由なやつというイメージだったけれど、映画は原作よりもマモちゃんの感情の変化が分かりやすかった。マモちゃんが好きなすみれさんを前にすると、ダッサイ男になる感じ。

そんなマモちゃんは成田凌君が演じていて、クズ男役上手過ぎない?といつも思っている。2年くらい前のドラマ「人は見た目が100パーセント」の時もほどよいクズっぷりだったし笑。

テルちゃん役は岸井ゆきのさん。そういえば今年観た「ここは退屈迎えに来て」では成田君と岸井さんは婚約者同士だったなあと思い出し、さらに去年、おととしあたりに観た「おじいちゃん、死んじゃったって」の主演は岸井さんでなかなかいい映画だったなと思い出した。

岸井さんが出ている映画とは相性がいい。