ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

「企業年金登録情報との不整合のご案内」と戦いの記録

先日、国民年金基金連合会から「企業年金登録情報との不整合のご案内」が届いた。

この記事は「企業年金登録情報との不整合のご案内」が届いて困っている人向け(そんなに多くはいないでしょうが…)。

 

ちなみに届いたお手紙はこんなお手紙▽

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このお手紙が何かというと、

企業年金の登録情報(企業型DC等の記録)とiDeCo国民年金基金連合会)の情報が異なっているので、訂正しない限りは掛け金を停止します」

という内容。

手続きをしないとiDeCoの掛け金が止まってしまうので、同封されている「手続きのご案内」に沿って手続きをする。

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企業年金側とiDeCoの登録情報の何が「不整合」なのかは

企業年金登録情報との不整合のご案内」の真ん中あたりに「各制度の登録情報と不整合の理由」に記載されている。

 

私の不整合の理由は

iDeCoの登録情報→企業型DCのみ加入

企業年金登録情報→企業型DC及びDB等他制度に加入

不整合の理由→他年金制度加入状況不整合のため

 

この不整合の理由をもとに情報を修正する。

対応方法としては、

iDeCoの登録情報が間違いの場合は「自分で」対応

企業年金登録情報(企業型DC等)が間違いの場合は「会社側で」対応

という流れ。

 

2年ほど前にiDeCoに再加入し、これまで何事もなかったのに「不整合のご案内」が届いたと思われる理由は、今年会社が合併したから。

 

合併の際、現会社の担当者から「企業型DCのみ加入」と説明を受け、iDeCoの書類も「企業型DCのみ」の加入資格で再提出している。

「企業型DC及びDC等他制度に加入」とはなんのことやら…と若干混乱したので、一応自分のiDeCoの運営管理機関の楽天証券のサイトを確認。

dc.rakuten-sec.co.jp

楽天証券の説明ページは簡素な感じで、賢くない私には若干わかりづらい。

不安になったので他の運営機関のサイトを確認し、一番親切だったのが「りそな銀行」。

www.resonabank.co.jp

企業年金登録情報との不整合のご案内」が届いて困っている人は、りそな銀行さんの説明ページで確認するのがおすすめ。

 

りそな銀行さんのページのおかげで、企業型の情報に間違いがあるのではないかと判明。

企業型の情報が違う場合、会社側の担当者に確認して間違いは会社側で対応してくれる。

 

通常であれば、これにて問題は解決なはずなのに、私の会社の場合は一筋縄でいかなかった…。

 

 

ここから下は、私が会社の担当者に企業年金の情報を修正してもらうまでの戦いの記録。

私のように、会社側(担当者)が動いてくれずに困っている方がいれば…というお話。

 

1日目 担当者に企業型DC以外の他年金制度に加入していないか確認

会社が合併した時、「企業型DCのみ加入」と説明を受け、現会社の年金制度の内容で書類(事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書)を提出済だった。

担当者は企業型DCのみと言っているし、書類もそのように書いてもらっているけれど、もしかして会社としては他の年金制度(DB)に加入しているのだろうか…と不安がよぎる。

※弊社、聞かないと教えれくれないことが多すぎる&担当部署が正しく理解していない問題があるので、疑惑が湧きやすい。

 

会社の年金担当者に「企業年金登録情報との不整合のご案内」が届いた旨を伝え、企業型DC以外の年金制度に加入していないか確認。

結果、担当者からは

「企業型DCのみしか加入していないので、iDeCo側の情報が間違えていないか確認してください」

「合併前の職場の情報になっているのでは」

iDeCoの書類をきちんと提出しているか」

と伝えられる。

 

こちとらiDeCoの情報は全部確認してから聞いてるんだわ!と思ったのだけれど、「会社側が間違えていることは本来はないか…」と思って、その日の私は渋々引き下がる。

 

帰宅後、企業型DCの運用関連運営管理機関、記録関連運営管理機関の情報を確認

散々私が間違えているかのように担当者(担当部署?)が主張するので、本当に私が間違えているのではと不安になった。

そういえば、企業型DCの情報は「運用関連運営管理機関」もしくは「記録関連運営管理機関」のマイページから登録情報を確認できると思い出す。

 

私の会社の場合、

「運用」関連運営管理機関はT京K上日動。

「記録」関連運営管理機関は日本レコード・キーピング・ネットワーク。

T京K上日動のマイページには、年金制度の加入状況を確認できる項目を見つけられなかった。

そのため日本レコードキーピングのマイページで確認。

マイページの基本情報照会のなかに「個人型拠出可能見込額はこちら」という項目がある。

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クリックして出てくるのが「iDeCoの加入時の掛金額について」。

このページ内では、

・企業型の法定拠出限度額が27,500円

・個人型拠出額が12,000円

になっている。

 

やはり、会社の主張している加入資格と違うんですが!

iDeCoに加入している方々であればすぐわかることなのだが、個人型の拠出限度額が12,000円、企業型の法定拠出限度額27,500円の組み合わせの加入資格は「企業型DC及びDB等他制度に加入」の場合。

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2日目 会社側に企業型DCの他年金加入状況を修正して欲しい旨を伝える

会社の担当者に「企業型DCの記録機関(レコードキーピング)の情報を確認したところ、企業型DC+企業型DB加入になっているので、企業型DCのみ加入に修正して欲しい」と伝える。

ついでにいうと弊社担当者が、この仕組みを理解していない気がしたのでマイページのスクリーンショットとともに説明のメールを送る。

 

…それにも関わらず、理解してもらえなかった。私の説明が下手な可能性もあるが…。

あろうことか

「全社員同じ設定なので会社側で間違えているはずがない」

「合併後、不整合のご案内が届いているのはあなただけなので、iDeCoの情報が間違えているのでは」

と、まともに取り合ってくれない。

 

私の中で

「記録機関のスクリーンショットを見ても理解できないということは、この状況を理解してくれていないのではないか」

「もしくは面倒でスルーしようとしているのでは」

と疑惑があふれんばかりに湧き出す。

仕方がないので、自分で企業型DCの運営管理機関に電話することにした。

 

企業型DCの運営管理機関に年金加入状況を確認

企業型DCの運営管理機関(私の会社の場合はT京K上日動)に電話し、弊社の年金加入状況を確認。

やはりそこで

「企業型DC+企業型DB加入で登録している」

iDeCoの掛け金は12,000円が上限」

と説明を受ける。

国民年金基金連合会から「不整合のご案内」が「私にだけ」届いている理由は、iDeCoの掛け金の上限は記録上12,000円のはずだが、現状MAX20,000で掛け金をかけていて、掛金額が超過しているために私にだけ早めに案内が届いたのでは。

とのこと。

 

会社で説明を受けた情報と、コールセンターで説明を受けた登録情報が異なるため、社内の担当者に再度、企業型DCのコールセンターで確認した情報をメール。

…が、ここで担当者からの連絡が途絶える。

 

5日目 再び企業型DCの運営機関に電話

もしかしたら担当者が調べてくれている可能性もあるが、このままだとしれっと流される気配(これまでもそう思いたくなる事例多数)があったので次の一手

コールセンターに再び電話し、企業年金情報が異なっていることを話して手続きの方法を確認。

 

※後で気がついたけれど、企業型DCの記録機関(日本レコードキーピング)のコールセンターにかけるのが正解だったかも。

 

企業型DCの運用機関のコールセンターで説明を受けた内容によると、

企業年金の情報を修正するには「企業年金プラットフォーム」の修正が必要。

企業年金プラットフォームを修正するには、会社を通じて記録機関経由で修正する。

・社員が直接修正できるものではなく、会社として修正するもの。

ということ。

 

企業型DCの情報を社員個人で修正できるものではないのはまあ、当たり前ですな。

 

コールセンターに電話をかけた際、私が企業年金の社内担当者のていで話が進みかけた。

全くの別部署の者です…。社内担当者が対応してくれないので本人が対応していますと言ってしまった。

 

6日目 「企業年金プラットフォーム」の修正を職場に依頼

担当者に「企業年金プラットフォーム」の内容が、企業型DC+DB加入になっていると説明を受け、修正は会社側から修正するものらしいので再度確認をお願いしますとメールを送る。

 

7日目 ようやく会社側が状況を理解

社内担当者から電話があり、

「何日か前に機関の方から電話で年金の加入状況の確認があったので、企業型DCのみと伝えましたが変更できてなかったですか?」と、とぼけたことを言う。

何故にそれだけで年金情報を修正できたと思っているのだろうか…。

 

仕方がないので「企業年金プラットフォーム」の修正が会社を通じて必要らしいですよと、担当者に伝える。

それでもうまく伝わらず(私の説明下手もあるかもしれん)、最終的に企業型DC運用機関のコールセンターに人柱となっていただき、弊社担当者に説明してもらうことに。

コールセンターの電話番号と私の相談に対応してくれた方のお名前を伝えて、そちらにかけてもらった。

会社のゴタゴタを押し付けて非常に申し訳ない。

 

なんだかんだで、弊社担当者が直接コールセンターに電話して(T京K上日動さんはえらい迷惑だったに違いない)「企業年金プラットフォーム」の修正方法が判明したらしく、無事に修正してもらえることになった。

 

社内担当者から「情報を修正します」と電話を受けた際、気になったのが「私の分」の年金情報は修正しますね、という点。

最初に「全社員、同じ設定だから間違えているはずがない」とあなたに言われましたので、全社員の設定が違うのでは…。

うっかり「全社員(100人ほど)の情報ではないですか?」と言いかけたが、もう面倒なのでお口にチャック。

仮に他の社員にも同様の手紙が届いたら、まず最初に私が人柱となったので担当部署もスムーズに対応してくれるはずでしょう。

 

9日目 企業型DCの記録機関の情報が変更されたことを確認

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担当者が変更するとは言っていたものの「本当に変更してくれただろうか」と疑り深い私は心配になり、マイページを確認。

きちんと企業型の法定拠出限度額55,000円、iDeCoの見込額20,000円に変更されている。

無事に加入資格は「企業型DCのみ」の組み合わせの金額になっていた。

 

企業型DCの記録機関から企業年金プラットフォームへの反映は1,2ヶ月かかるらしい。

今は年末調整の時期なので、年末調整後にiDeCoの拠出金額が変わったら確定申告が必要とも書いてあった。

その間にiDeCoの掛け金が止まりませんように。

掛け金が止まる際は再びお手紙が届くらしいが。

 

それにしても、散々私の提出したiDeCo側の情報が間違えているように話されたうえ、年金担当者(部署)が最初に動いてくれないので、今年の下半期1番のひどい目にあったような気がする。

 

自分の言い分のほうが正解なのに相手に伝わらない状態は、なんてもどかしいのか…。

周りに私と同じような状況に陥っていて、一緒に担当者・部署を説得できる人がいないのも辛かった。

一人で複数人を説得できるような、説得力のある話し方を身に着けなくてはと思った、社会人11年目の冬の出来事。

 

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