私には交流のない父方の伯父がいる。
父方の親族とは折り合いが悪く、付き合いは無い。現在に至るまでこの伯父と会った回数は3回と記憶している。戸籍上は親族であるが他人も同然である。なんの恩も義理もない。
伯父は独身で子どもはいない。今の時代に独身が悪いなんて思ってもいないのだが、私が危惧しているのは伯父の死後の財産相続や身辺整理の問題だ。完全に他人レベルなので1mmも関わり合いたくない。
父と伯父は共同名義で実家(私にとっては祖父母の家)の土地問題を抱えている。そこそこ広い土地で固定資産税もそれなりにかかっている。不要な土地と財産を相続するなんてもってのほか。
私が独身の伯父の相続人となるケースは代襲相続する場合。代襲相続とは、相続人が亡くなっている場合に相続人の子どもが代わりに相続すること。
私は速攻で相続放棄をすると決めている。もちろん父が伯父より先に亡くなった場合、父の相続放棄を母と弟と一緒にする予定だ。
ちなみに相続の順位はこんなかんじ▽
伯父の場合、
配偶者と第1順位の子どもがいない
第2順位に移る→私の祖父母も曽祖父母も亡くなっている
第3順位に移る→二人兄弟なので父だけが相続人
※父が伯父より先に亡くなった場合→「代襲相続」が発生し私と弟が相続人になる
今年2月に独身の大叔母が他界した時にも、一度も会ったこともない、戸籍上は親族となる人物がいることが判明した。代襲相続はなかなか厄介だ。
父は祖父に財産は渡さないと宣言されていたので、本来は10年前に祖父母が亡くなった際に父が相続放棄をしていれば、ここまで思い悩むこともない。父は放置していれば土地や財産は相続しないで済むと思い込んでいたらしく、現在に至る。
ようやく数年前に我が家で土地問題に気がついた時、3ヶ月をとっくの昔に過ぎているので相続放棄も出来なかった。売れない土地が共同名義になっているので面倒なことこの上ない。
人が亡くなって3ヶ月なんてあっという間に過ぎる。私は上記の問題を抱えているので、相続問題をぼんやり放置していれば今後の人生がハードモードになる可能性が高い。
こういった相続関係のあれこれは事前に覚えておくに越したことはない。中学校や高校で少しばかりでも教えて欲しかった、と思うことすらある。
ただの余談
・配偶者のみの場合 配偶者100%
・配偶者と子の場合 配偶者1/2、子1/2(全員で)
・配偶者と父母の場合 配偶者2/3、父母(2人で)1/3
・配偶者と兄弟姉妹 配偶者3/4、兄弟姉妹(全員で)1/4
個人的には子どものいない夫婦は損じゃないか!と思ってしまう。百歩譲って義理の父母ならわかる。しかしさほど関係ない義理の兄弟に、なぜ一緒に築いた財産を渡さなきゃいけないのよ、なんて謎の嫁目線で考えてしまった。
でも逆に「後妻業の女」的な財産を狙う悪女とか、結婚詐欺で引っ掛けようとする男がうっかり親族になったら、兄弟からするとモヤっとする。
さらに余談ではあるが、財産を相続するとなると気になるのが相続税。
基礎控除は
3,000万+600万×(法定相続人の数)
と決まっている。
相続人が配偶者と子ども2人の場合は、3,000万+600万×3=4,800万が基礎控除になる。
よって、土地などを含めてかなり高額な相続をする場合以外は関係なし。