ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

空き家の固定資産税と相続問題の記録

私にはかれこれ数年単位の悩みがある。父方の祖父母の空き家問題だ。

10年前に亡くなった祖父母の土地はそこそこの広さがある。固定資産税は年間25万らしい。

家は取り壊したが、固定資産税対策でアパート経営をしていた建物は残している。ちなみにアパートはかなりのオンボロなので貸し出せそうにない。

土地の所有者になっている父や伯父が生きているうちは、この年間25万の固定資産税もどうにかなるかもしれない。しかし父や独身の伯父の死後、一度たりとも住んだこともなく、数回ご機嫌伺い程度で行った土地の税金を私が支払うなんてことは勘弁してほしいのだ。父方の親族には幼い頃から今に至るまでお世話になった記憶もないし、なんの恩も義理もない人たちが残した土地である。

空き家対策特別措置法が施行されているので、いずれ土地を更地にすると住宅用地特例の適用がなくなり、固定資産税が年間100万近くやってくる。父の相続人はもちろん、伯父は独身なので相続人は私と弟になる可能性がある。年収200万のOLには年間100万の税金を支払いながら生きていくなんて人生ハードモードすぎやしないか。私の弟だってマジ無理なんすけど〜なはず。

こんな不要な土地はどんなに安くてもいいので売れて欲しいと常々思っているのだが、地方都市のさらには郊外の土地なんて買い手がいないのが現状だ。国や市町村に土地を寄付するなんて簡単にできる話ではない。

財産も全く欲しくないし土地も欲しくない、むしろ関わり合いたくない。よって、相続放棄をすると決めている。何年先のことかわからないが。

そこで相続放棄に関して「これだけ覚えておこう」と個人的に思っている重要項目が以下の2つ。

相続放棄被相続人の死亡を知った時から3ヶ月以内にする

 (被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所で手続きする)

被相続人の財産には手をつけない (単純承認に気をつける)

相続放棄は3ヶ月以内が鉄則。この期間を過ぎると単純承認と見なされ、不本意でも土地も財産も相続する羽目になる。期限は何が何でも死守。

相続放棄をするのだから「預貯金や金銭などに手をつけない」というのは当たり前なのだが、ここで懸念されるのが「被相続人の身辺整理問題」である。

私の伯父は独身だ。音信不通状態なので詳しくは不明だが、伯父が仮に賃貸に住んでいて亡くなった場合「故人の持ち物はさっさと片付けて引き払って欲しい」的な連絡が来るに違いない。そういった場合に家財道具をうっかり処分してしまったら単純承認に見なされ相続放棄が出来ないのではないだろうか。不安だ。放置したままにしたら大家さんに迷惑がかかるし。

相続放棄する時の被相続人の身辺整理については調べても調べても謎が深まる。

相続放棄は何が何でも死守したいが、もしもの時に備えてお金はきちんと貯めておこうと再確認したそんな26歳の冬である。