ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

美術館巡りの記録

アダストリア株主総会に行ったついでの1泊2日の小旅行の記録を。

1日目

茨城県近代美術館

お昼頃に水戸駅に到着。水戸駅前と宇都宮駅前は雰囲気が似ている。そんなどうでもいい感想。

株主総会まで時間があったので、近代美術館へ。 水戸駅から20分ほど歩くと着いた。

水戸駅からバスでも行けるようだが、徒歩30分未満で着くのなら歩きを選択してしまう。地下鉄や電車なら乗り継ぎがあろうと遠くに行こうと怖くないのに、知らない土地のバスに乗ると何故か不安な気持ちでそわそわしてしまう。

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今期の茨城県近代美術館は「志村ふくみ展」が開催されているようだった。

志村ふくみさんといえば紬織の人間国宝で、草木染めの第一人者。中学校の時、美術の教科書や国語の教科書でも名前を見かけてなんとなく知っているだけだけど。

草や木からこんなにも多彩な色に染まっていくのは魔法のようだと思う。

国語の教科書に載っていた

「この色は何から取り出したんですか」

「桜からです」

のフレーズが頭の片隅に残っているのは、中学生だった私も茶色の桜の皮から桜色に染まった着物になるなんて魔法みたい、と考えていたからだったと思い出した。

アダストリア株主総会 

1日目の最大の目的、株主総会へ。

2日目

国立新美術館

乃木坂駅から東京ミッドタウン方面に出たかったのに、適当に歩けば着くかの精神でまさかの国立新美術館直結の出口から出てしまう田舎者あるある。

でも国立新美術館は嫌いじゃないのでそのままウィーン・モダン展を見た。東京都立美術館で開催中のクリムト展も見たかったので、ひとまずここはウィーンで攻めようという作戦 笑。

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予定外に入った国立新美術館だったけれど、大満足の内容。絵画のほかに当時の家具や食器も展示されていておもしろかった。特にドレスの展示は、服好きならディティールや素材感をじっくり見るだけであっという間に時間が過ぎていく。

普段は展覧会の関連グッズは増えていくので買わないことにしているものの、今回は箱がとてもかわいいお菓子を発見したのでお土産に買う。

ウィーンを代表する洋菓子ブランド「DEMEL」とタイアップしたショコラーデントルテ。DEMELはどのお菓子もパッケージがかわいい。

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クリムトの「エミーリエ・フレーゲの肖像」をモチーフにしたパッケージとのこと。

ウィーンモダン展の目玉作品はチケットにもなっている「エミーリエ・フレーゲの肖像」らしく、この絵の前だけは写真撮影OKになっていた。

国立新美術館は「スーベニア フロム トーキョー」というミュージアムショップの商品ラインナップのセンスが好き。DEAN & DELUCA、CIBONE、Today's Specialを運営している会社が手がけているのでおしゃれな雑貨が並んでいる。

サントリー美術館

東京ミッドタウン3階にあるサントリー美術館

ミッドタウンへ足を運ぶ度に「六本木、赤坂周辺のブルジョア階級のショップしかないじゃん、怖っ。しかもこんな安い服で歩いていいんだろうか」などといちいち恐怖している。ミッドタウン内にある無印良品も高級衣料品店に見えてしまう罠。

あのあたりの遊歩道で犬の散歩をしているマダムは真のブルジョアに違いない。

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サントリー美術館では、6月2日まで開催中の「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」を観た。

・作者の意図や想いを知ることで感動する「information(左脳的感動)」

・直感的に感動する「inspiration(右脳的感動)」

の2パターンの展示方法で1つの作品を鑑賞する構成。

上図の白いルートが作品の説明が付いている左脳的感動のルートで、黒いルートが右脳的感動のルート。最初にどちらか好きなルートから作品を鑑賞して、作品を別の角度から2回鑑賞できる。

サントリー美術館×デザインオフィスnendoが共同で企画展示を手がけているので、作品の解説の見せ方やフォントの使い方も綺麗。

1番おもしろかった作品は「uncovered skies」。傘を差して歩くと足元に四季をテーマにした映像が現れてとても幻想的な空間だった。

ちなみに公式の映像▽


uncovered skies

21_21 DESIGN SIGHT

同じくミッドタウンにあるデザインミュージアム。デザイン科学生のメッカと勝手に思っている。

企画展によってはデザインを身近に感じられる面白い展示が多いので、ファミリー層もたくさん来ているけれど、今回は平日の昼間なので学生さんらしき若い子たちが多かった。

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6月30日まで開催中の「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR 」を観てきた。

日本を代表するグラフィックデザイナー、アートディレクターの浅葉克己さんがユーモアに焦点を当て、国内外のアーティストの作品を集めた企画展。

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このふたつは福田繁雄氏▽美術の教科書に載っていることが多い作品。

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東京都立美術館

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去年の藤田嗣治展で訪れた時にポスターで告知されていたので、チャンスがあれば行こうと思っていた「クリムト展」を観た。

過去最多のクリムト作品の展示数ということもあるし、やはりクリムトということもあるので人気の展覧会らしく、平日午後4時でもそこそこの混み具合だった。

クリムトといえば金箔を使ったキラキラの華やかな絵画が有名。「接吻」や「エディトⅠ」などは一度はどこかで見かけたことがあるはず。

クリムトの描く女性の顔が好き。少し妖艶で可憐で。個人的には「オイゲニア・プリマフェージの肖像」という絵が好きだった。

クリムトは人物画のイメージだったけれど、印象派のような風景画も描いていたことを知る。

おみやげ

とらやの前を通ったらコーヒー羊羹なるものが並んでいたのでお土産に買う。ネットでも買えるけれど笑。もちろんパッケージがかわいいので買った。

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