予告で美味しそうなごはんが出てきて印象的だった、食べる女を観た。
期待したよりも食べ物が前面に出てくる映画ではなかったけれど、出てきた料理はどれも食べてみたいものばかり。華やかで豪勢な料理ではないけれど素朴でよい。何気ない日常の幸せみたいで。
食べる女は食と性をテーマに東京で暮らす8人の女性の話。小泉今日子さんやら前田のあっちゃん、エリカ様が出演しているゆるい映画。個人的には行きつけのバーがある憧れが高まった。そしてエロスのない壇蜜さんは狂気じみている 笑。
最後の演出では心の中でひとりツッコミ２連続。満月が卵になるなんてホクリヨウのCMか！ その後の卵かけごはんを一斉に食べる演出も調味料のCMか！ と悶々とした。満月が満たされた欲望で、卵かけごはんが日常の中のささやかな幸せを満たす象徴なのかなとは思ったけれど。もう少しスマートだったら最後までトーンが合っていたのに。
食を大事にすることは、手っ取り早く普通の毎日を充実させるなあと感じた。普段面倒だからといってキッチンバサミで長ネギを切り、多少の皮が残っていたとしてもジャガイモはそのまま茹でる自分を恥じた。かといってキッチンバサミで長ネギを切るのは辞めるつもりはないがね。まな板洗わなくていいし。
