ぬるま湯につかる

地方都市に暮らす30代薄給会社員の株やら暮らしのちょっとした記録

最近観た映画まとめ

近頃はずっとみようと思っていながら観ていなかった映画を観ている。

とりあえずまとめの記録。邦画ばかり観ていたので、すべて邦画、かつ恋愛系。

箱入り息子の恋

主演星野源、ヒロインは夏帆星野源初主演の作品。

35歳恋愛経験なしの独身男性が、目の不自由なお嬢様と恋に落ちて...というお話。

中盤ではほのぼの展開されていくけれど、後半の展開はコメディなのかと思った。

つまらなくもないけれど、特別おもしろい訳でもなく。

星野源は冴えない男役がはまる。その点で言うと逃げ恥のほうが面白かった。

彼女がその名を知らない鳥たち

数年前、いつのまにか映画館での上映が終了していて観なかったのだけれど、知り合いがとてもよかった、と言っていたので期待して観た。

主演、蒼井優阿部サダヲ

昔別れた恋人を忘れられないメンヘラすぎる主人公の十和子と、一方通行すぎて重すぎるほどの愛情を持って十和子に接する15歳年上の現在の恋人。

恋人の重すぎる愛に恐怖を覚えて逃げ出す話なのか、と思いきやラストはそうきたかと思った。どうしてこんなに十和子に執着しているのかと、そして十和子への愛がラストで回収されてモヤモヤが晴れた。

蒼井優が演じる主人公のメンヘラっぷりと、阿部サダヲの小汚なくてちょっと不気味な感じがよかった。

ひたすら重いけれども、全体的に漂う仄暗い感じがいい。

 夜空はいつでも最高密度の青色だ

詩人最果タヒの同名の詩集を映画化したもの。

詩集が好きだったことと、映画化されてからずっと観たかったので期待値大。

主演石橋静河池松壮亮

心のつぶやきが詩集に出ていたフレーズで、詩集を映像化するとこういう見せ方になるのかと思った。

キラキラの恋愛ではなくて、どこかさえない恋愛だった。

出てくる人物も完璧な人は出てこないのが人間味があってリアル。

東京でひとりで生きるってこんな気持ちになるのかな、とも感じた。ずっと田舎街で暮らしているとわからない息苦しさがあるんだろうか。

リリィ・シュシュのすべて

岩井俊二監督、2001年公開の作品。今から約20年前の映画なので俳優陣が若かった。

市原隼人とか高橋一生蒼井優が若い。

ストーリーは、中学生のいじめ、心の闇がテーマ。

自分が14歳だった頃に観ればまた気持ちが違ったのかもしれないけれど、よくある感じの荒れた中学生活みたいな話に見えてしまった。

岩井俊二監督の作品は花とアリスしか観たことがないけれど、個人的にはそっちのほうが面白かった。

百円の恋

クリープハイプの「百八円の恋」が主題歌だったので知った映画。

今まで何気なく聴いていた歌詞も、この映画を観て納得した。

百円の恋に八円の愛。

主演は安藤サクラニートに近しい生活を送っていたけれど、新井浩文が演じるボクサーと出会い、失恋し、ボクシングに打ち込んでいく。

だらしなボディが最後の試合のシーンですっきりボディに変わったところに、安藤サクラのストイックさを感じた。

あんなにダルダル体型をどれくらいかけてすっきりさせたんだろう。ダイエット、私も頑張ろうと思えた。

安藤サクラのひたすら根暗な演技と新井浩文のやさぐれた感じがよかった。安藤サクラが泥臭くてひたすらかっこよかった。

百万円と苦虫女 

2008年公開、主演は蒼井優。12年前の蒼井優がひたすらかわいくて、折れそうなくらい細くて、ノースリーブがとっても似合うなぁというのがまず最初の感想。女優、蒼井優ファンなら外せないでしょうという仕上がりだった笑。

ストーリーは器物損壊でうっかり前科持ちになってしまい、自分を誰も知らない土地で100万円貯めながら過ごして、100万円が貯まったら次の土地へさすらうお話。

誰も知らないどこかでリセットしたい、その気持ちわかり過ぎると思った。

最初は私のことを知らなかったのに、みんな少しずつ私のことを知っていき、少しずつまた居心地が悪くなる感じ。

蒼井優が演じる鈴子の考え方に共感する部分がたくさんあった。集団行動が苦手で愛想笑いでやり過ごそうとしてしまうこととか。

時々はさまれる弟との交流のシーンもよかった。

ラストも恋人とのハッピーエンドでくるかとおもいきや、さらっと旅立つ感じ。ドーナツをくわえた蒼井優がひたすらかわいい。かわいいは正義

勝手にふるえてろ 

綿矢りさの小説を映画化したもの。綿矢りさといえば「インストール」「蹴りたい背中」が面白い。

それはさておき「勝手にふるえてろ」は24歳恋愛経験0のこじらせ女子の恋愛を描いた作品。主演は松岡茉優

中学生時代の片思いの相手との思い出を召喚したり、マウントを取り返すために妊娠していないのに産休願を提出とか、なかなかの痛さでひぃーとなってしまった。

とはいえ、私もだいぶこじらせ系なので共感する部分も多々。全こじらせ女子は共感できるシーンがあるに違いないと思う。本人は無自覚でも、側から客観的にみると痛々しいので自分も気をつけようと再認識した笑。

松岡茉優の演技の切り替えが上手だった。妄想のなかではやたら饒舌でイキイキしているのに、現実では集団の中でひっそりして表情が死ぬところとか、馴染めないところ、うまく立ち回れないところとか。

最後の黒猫チェルシーの主題歌もいい。主人公に言い寄る「二」は、どこかで見たことあるなぁと思ったら黒猫チェルシーのボーカルの人だった。

パーマネント野ばら

離婚を機に、娘と共に故郷の小さな港町に戻ってきた主人公と、その周辺の恋愛模様が描かれた作品。パーマネント野ばらは実家の町にひとつの美容室の名前。

原作は西原理恵子の漫画。西原さんと言えば高須クリニックを思い出してしまう。

主人公は離婚したばかりなのに恋人ができるの早すぎやしないか?と少し疑問に思っていたけれど、最後にそのモヤっとの理由がわかる。

比較的1番まともそうな思考の主人公が実は一番狂っていた。

恋は人を狂わせるよってことなのかもしれないけれど、私には若干恐怖だった。ほのぼの系映画だと思いきや、悲しくて怖い。

それをわかって見守る母や友人たちのセリフが優しかった。

宮本から君へ

とりあえず池松壮亮蒼井優の演技が熱いらしいという事前情報だけで観た。

ひたすら池松壮亮演じる宮本が熱かった。

嫌いではなかったけれど、きっと原作で見たほうがストーリーの運びとか気持ちの変化は丁寧なのかなぁと思った。原作は読んだことがないけれど。

結末はある程度ハッピーエンドそうだったので安心してサクッと観れた。

殴られて前歯がなくなっていたけれど、あれはどうやって表現したのかと気になってしまった。